バクー旧市街(イチェリシェヘル):城壁、乙女の塔、歩き方
Baku · バクーからバクー中心部
イチェリシェヘルは、バクーの城壁に囲まれた歴史地区です。11世紀から12世紀の城壁に囲まれた約22ヘクタールの区域に、いまも人が住んでいます。乙女の塔と15世紀のシルヴァンシャー宮殿を擁し、2000年に「城壁都市バクー」としてユネスコ世界遺産に登録されました。アゼルバイジャン初の世界遺産です。街区そのものは終日無料で歩け、有料なのは博物館の中だけで、入場券は施設ごとに別々です。
- 地域
- Baku
- バクーから
- バクー中心部
- 登録状況
- ユネスコ世界遺産 (2000)
- ベストシーズン
- 通年。歩いて回るには春と秋が最も穏やかです
- 所要時間
- 半日
- 入場
- 城壁内の街区は終日無料で歩けます。区域内のモスクも無料です。博物館は施設ごとに窓口で入場券を販売しており、iTicket.az では扱っていません。保護区の料金表(2026年8月11日に再確認)では、乙女の塔が外国人おとな19マナト、5歳から17歳の外国人のお子様9マナト、地元のおとな5マナト。シルヴァンシャー宮殿は宝物室込みで外国人おとな24マナト、お子様12マナト、地元のおとな7マナトです。旧市街の共通券は発行されていません。
- 開館時間
- 街路は閉まりません。乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿はいずれも毎日10時から19時、休館日なしです(icherisheher.gov.az、2026年8月11日確認)。「10時から18時」「月曜休館」とする記述がいまも流通していますが、いずれも古い情報です。
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航空券の日付が決まっている方
到着便、出発便、人数、見たい場所を送ると、車内時間を増やしすぎない順番で組みます。
問い合わせ時点では予約も支払いも発生しません。日本語ガイドは日付ごとに空きを確認し、英語ガイドや車両だけの手配も選べます。
- 約22ヘクタールの街区を囲む中世の城壁と門
- カスピ海の海岸線を屋上から見渡せる乙女の塔(クズ・カラスィ)。外国人おとな19マナト
- 王家の墓所、ディヴァンハーナ、宮殿モスク、ハマムを含む15世紀のシルヴァンシャー宮殿。宝物室込みで24マナト
- 城壁内にはほかに4つの博物館があり、いちばん安いもので5マナト。モスクは誰でも無料です
- ジュマ・モスク、修復されたキャラバンサライ、セイイド・ヤヒヤ・バクヴィ廟
- 博物館のセットではなく、いまも人が住み商う街区。門の前にはイチェリシェヘル駅
古い門のひとつをくぐると、バクーの高層ビル群は砂岩の城壁の向こうに消えます。中にあるのは、路地と中庭が入り組んだコンパクトな迷路と、これを見に来たという2つの建物。それがおよそ22ヘクタールの城壁内に収まっています。いまも人が住んでいることが、この場所の魅力の一部です。当社(Birtour)はバクーの現地手配会社で、ほぼ毎週この門をくぐっています。2026年8月11日には保護区の料金表を読み直しました。旅行情報ページの数字の多くが2024年から動いていないためです。イチェリシェヘルとは何か、何にお金がかかり何がかからないか、そして引き返さずに歩き切る順路をご説明します。
イチェリシェヘルとは何ですか
イチェリシェヘル(旧市街)は、城壁に囲まれたバクーの中世の核です。現存する城壁は主に11世紀から12世紀のもので、その内側の約22ヘクタールに路地、住宅、モスク、古いキャラバンサライが詰まっています。2000年、ユネスコは「シルヴァンシャー宮殿と乙女の塔を含む城壁都市バクー」として基準(iv)で登録しました。アゼルバイジャンで最初の世界遺産です。
2003年から2009年までは危機遺産リストに載っていましたが、保全作業が世界遺産委員会に認められて解除されました。2007年以降はイチェリシェヘル国立歴史建築保護区が管理しています。この組織名は、実務上ひとつ知っておく値打ちがあります。料金を決めているのはこの保護区であり、アブシェロン半島にある国立の保護区群とは値上げのタイミングも販売方法も別だからです。
旧市街に入場料はかかりますか
かかりません。路地、門、外壁、広場を含め、城壁内の街区そのものは時間帯を問わず無料で歩けます。区域内のモスクも、宮殿モスクやベイラー・モスクを含めて誰でも無料です。お金がかかるのは博物館に入るときだけで、入場券は施設ごとにその窓口で買います。
バクー写真館(Baku Photography House)とマクスド・イブラヒムベヨフ創作センターも無料です。城壁と街の空気とモスクの内部が見られれば十分という方なら、財布を出さずに午前中をまるごと過ごせます。
乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿の入場料は2026年でいくらですか
2026年8月11日に読み直した保護区の料金表では、外国人のおとなが乙女の塔で19マナト、シルヴァンシャー宮殿で24マナトです。宮殿の料金には宝物室が含まれます。5歳から17歳の外国人のお子様はそれぞれ9マナトと12マナト、地元のおとなは5マナトと7マナトです。
| 博物館 | 外国人おとな | 外国人 5〜17歳 | 地元おとな | 地元学生 |
|---|---|---|---|---|
| シルヴァンシャー宮殿(宝物室込み) | 24マナト | 12マナト | 7マナト | 3マナト |
| 乙女の塔 | 19マナト | 9マナト | 5マナト | 2.5マナト |
| 貨幣博物館 | 15マナト | 6マナト | 5マナト | 2.5マナト |
| タヒル・サラホフ記念館 | 10マナト | 6マナト | 5マナト | 2.5マナト |
| 地下浴場 | 10マナト | 6マナト | 5マナト | 2.5マナト |
| ミニアチュール美術館 | 5マナト | 3マナト | 3マナト | 1.5マナト |
この表について、お伝えしておきたいことが2つあります。ひとつは値上がりです。広く引用されている2024年7月時点の調査では、外国人おとなの料金は宮殿20マナト、塔15マナトでした。いまその数字を載せているページは、2年間確認されていないことになります。もうひとつは販売方法です。ここの入場券は各館の窓口で現金またはカードで買うもので、iTicket.az では売られていません。ゴブスタン、アテシュギャー、ヤナルダグはいずれも日時指定のiTicketセッションとQR入場に移行しましたので、それらを先にオンライン予約した方ほど旧市街も同じだと考えがちですが、ここは違います。
旧市街に共通券はありますか
ありません。ここは窓口でいちばん多く行き違いが起きる点です。保護区は旧市街の共通券を発行していません。乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿は窓口も料金も別々の博物館ですので、外国人のおとなが両方に入ると、ひとつのまとまった料金ではなく合計43マナトを払うことになります。
誤解の出どころははっきりしています。アブシェロン半島の保護区は共通券を売っており、ヤナル・ダグとアテシュガーが25マナト、有効期間72時間です。管轄する組織が違えば規則も違います。旧市街は入場券2枚分と考えておけば、2つ目の窓口で戸惑うことはありません。
旧市街の開館時間は。月曜は休みですか
月曜休館はありません。保護区は乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿のいずれについても、毎日10時から19時と公表しています。いまも各所で引き写されている「10時から18時」や「9時から17時30分」は、どちらも古い情報です。城壁内の街路は公道ですので閉まりません。
このページはガイドブックではなく保護区自身のサイトと突き合わせて更新していますが、その公表内容もこの2年で2回変わりました。閉館間際にお訪ねになる場合は、当社を含めどのページも当てにせず、窓口でお確かめください。
城壁の中では何が見られますか
有料の2館が中心です。海側の城壁近くに建つ12世紀の乙女の塔と、丘の頂に建つシルヴァンシャー宮殿。その間に、いちばん安いもので5マナトの博物館が4つあり、さらにジュマ・モスク、いまはレストランや絨毯店として使われている修復済みのキャラバンサライ、そしてここに住む人たちの玄関が並びます。
乙女の塔(クズ・カラスィ)は円筒形の石塔で、登るとカスピ海と旧市街の屋根越しの眺めが待っています。この塔が何のために建てられたのかは本当に決着がついておらず、防御説、観測説、儀礼説がいずれも論じられています。屋上で悲恋の姫の物語を語るガイドがいますが、あれは19世紀の詩であって、研究の結論ではありません。
もう一方の核がシルヴァンシャー宮殿です。三段の台地に広がる15世紀の王宮群で、1棟ではなく、宮殿本体、八角形のディヴァンハーナ、宮殿モスク、門に1435年から1436年の銘をもつ墓所、ハマム、学者セイイド・ヤヒヤ・バクヴィの廟からなります。三段すべてを歩くなら1時間30分をみてください。開館時間と料金は宮殿のページに確認日つきで載せています。
旧市街とバクー・ブールバールはどうつながっていますか
深く、しかも文字どおりつながっています。1865年から、市は二重になっていた外側の城壁を区間ごとに取り壊し始め、その石材が海沿いの埋め立てに使われて、いまの遊歩道の土台になりました。つまり旧市街の下に広がるバクー・ブールバール(英語)は、旧市街自身の取り壊された城壁で一部できています。
2つは歩いて数分の距離で、水際にブールバール、そのすぐ後ろの高みにイチェリシェヘルという位置関係です。当社がよく組む順番は、涼しいうちに城壁、そのあと水際に下りて昼食、という流れです。
何時ごろに歩くのがよいですか
朝9時前、夏なら夕方6時以降です。路地にはほとんど日陰がなく、7月と8月のバクーは32度から38度になります。早朝はまた、確実に空いている唯一の時間帯でもあります。団体バスとクルーズの流れは10時ごろから増えはじめ、それは博物館2館の窓口が開く時刻とちょうど重なります。
写真を撮る方には、日の出の20分ほど後をおすすめします。光が城壁の上端に届き、街路はまだ無人です。もうひとつよい時間帯は日没後で、城壁がライトアップされますが、その時刻には博物館は閉まっています。
門へはどう行きますか
イチェリシェヘルは中心部ですので、多くの方は歩いて入ります。同名の地下鉄駅が正門の前にあり、海沿いのサヒル駅から1駅です。噴水広場やブールバールからは、城壁へ向かう短い上り坂です。特別な交通手段は要りません。
乗り方と運賃はバクー地下鉄のガイドにまとめています。車は役に立ちません。路地は狭く、大部分が住宅で、内部の駐車も制限されています。バクーから南へ足を延ばすなら、ゴブスタンの岩絵と組み合わせると、この地域の入門として過不足のない2か所になります。
イチェリシェヘルと『VIVANT』
バクーは、TBS日曜劇場『VIVANT』シーズン2の撮影終了に際して、撮影許可の取得とロジスティクスを担当したバクー・メディア・センターが2025年11月に公表した撮影8地域のひとつです。公表されたのは地域名で、市内のどの建物かは示されていません。個別の場所については言った側を確かめる必要があります。旅行メディア「たびこふれ」(2026年7月17日)は予告映像にバクー旧市街が映ったと書き、阪急交通社の公式ツアーのページは城壁内の街区とシルヴァンシャー宮殿を撮影地として挙げていますが、後者は同社自身の分類で、制作側の発表ではありません。放送後にどの場面がどこだったのかという各話単位の照合は、各話ロケ地の記録に譲ります。
当社の4日間ツアーでは、最終日の午前にガイドとともにこの城壁の中を歩きます。乙女の塔でのフォトストップ、シルヴァンシャー宮殿、バクー・キャラバンサライを見て、夜に空港へお送りする行程です。徒歩と地下鉄で個人で回る場合は、バクーのロケ地を1日で回る順路に、朝から夕方までの順番と見学条件をまとめています。どの場所を誰がどのような根拠で挙げているのかは、『VIVANT』ロケ地のページで確認できます。
おすすめしないこと
3つあります。共通券を前提に予算を組まないこと。城壁の中まで車で入らないこと。そして、シルヴァンシャー宮殿を一日の最後の40分に回さないことです。
宮殿については、三段の台地とディヴァンハーナ、墓所、モスクの内部まで見るなら1時間30分が正直な数字です。1時間なら上段の中庭と居館だけ。日程の末尾に押し込むと、どこにも入らないまま台地を歩いて終わり、あとで「古い石が並んでいただけ」という感想になります。
車については、規制そのものより路面が問題です。路地は荷車のために敷かれた不揃いな切石で、キャリーケースを引くと本当につらい20分になります。城壁内のゲストハウスに泊まる場合は、最後の区間を軽い荷物で歩くか、門まで迎えに来てもらうよう手配しておいてください。
よくある質問
- バクー旧市街は訪れる値打ちがありますか。
- あります。イチェリシェヘルはバクーで最も歴史の密度が高い場所です。徒歩数分で横切れる広さの世界遺産の城壁都市でありながら、歩くたびに新しい角が見つかります。乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿が核で、城壁の中ではいまも人が暮らし、商いをしています。
- 旧市街に入場料はかかりますか。
- かかりません。路地、門、外壁、広場を含め、城壁内の街区そのものは時間帯を問わず無料で歩けます。区域内のモスクも誰でも無料で入れます。お金がかかるのは博物館に入るときだけで、入場券は施設ごとにその窓口で買います。iTicket.az では扱っていません。
- 乙女の塔の入場料は2026年でいくらですか。
- 保護区の料金表を2026年8月11日に再確認したところ、外国人のおとな19マナト、5歳から17歳の外国人のお子様9マナト、地元のおとな5マナト、地元の学生2.5マナトでした。旅行サイトにいまも残る15マナトという数字は2024年の調査に基づくもので、現在の料金ではありません。
- 乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿の共通券はありますか。
- ありません。イチェリシェヘル保護区は共通券を発行していません。2つは窓口も料金も別々の博物館ですので、外国人のおとなが両方に入ると合計43マナトになります。よく話題になる25マナトの共通券は、アブシェロン半島のヤナルダグとアテシュギャーのもので、管轄する組織が異なります。
- 旧市街は何時から開いていますか。月曜は休みですか。
- 月曜休館はありません。保護区は乙女の塔とシルヴァンシャー宮殿のいずれについても毎日10時から19時と公表しており、2026年8月11日に確認しました。広く出回っている「10時から18時」「9時から17時30分」はどちらも古い情報です。城壁内の街路は公道ですので閉まりません。
- イチェリシェヘルにはどのくらい時間が要りますか。
- 半日をみてください。城壁と中心の広場をひと回りするだけなら1時間で足りますが、乙女の塔に登り、シルヴァンシャー宮殿の建物群を見て、お茶や絨毯店の時間を足すと、無理なく3〜4時間になります。
- シルヴァンシャー宮殿の中には何がありますか。
- 15世紀の宮殿は1棟の建物ではなく建物群です。三段の台地の上に、宮殿本体、八角形のディヴァンハーナ、ミナレットをもつ宮殿モスク、1435年の銘をもつ王家の墓所、ハマム、そして宮廷学者セイイド・ヤヒヤ・バクヴィのドーム廟が並びます。
- バクー中心部から旧市街へはどう行きますか。
- 旧市街自体がバクーの中心部ですので、多くの方は歩いて入ります。地下鉄イチェリシェヘル駅が正門の前にあり、海沿いのサヒル駅から1駅です。バクー・ブールバールや噴水広場からは、城壁へ向かって少し上るだけです。特別な交通手段は要りません。
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