アゼルバイジャンの観光地

地図の点ではなく、移動時間で選ぶアゼルバイジャンの観光地。

バクー市内、アブシェロン、世界遺産シェキ、大コーカサスの山村、空路で向かうナヒチェバン。各地の見どころと、同じ旅程に組める場所を現地の移動条件から案内します。

Gabala

ガバラ:シャマフとシェキのあいだの山あいのリゾート

ガバラ(Qəbələ)は、大コーカサスの山麓、バクーの北西約225kmにあるリゾートの町です。シャマフとシェキを結ぶ山道の途中に位置します。現在のガバラは全長5.8kmのトゥファンダグ・ロープウェイ(索道4本)を中心とするマウンテンリゾートで、近くには森に囲まれたノフル湖があります。車ですぐの場所には、コーカサス・アルバニアの都だった古代ガバラの遺跡が残り、こちらは毎日9時から18時に開いています。『VIVANT』シーズン2の撮影地域と

Sumgayit

スムガイト:バクーから40分、カスピ海沿いのアゼルバイジャン第三の都市

スムガイト(Sumqayıt)は、バクーの北約35km、カスピ海沿岸にあるアゼルバイジャン第三の都市です。1940年代末にソ連の工業都市として建設され、1949年に市となりました。観光地ではなく働く町ですが、整備された海岸沿いのブールバール、ナシミ公園、ルートヴィヒスハーフェンの名を冠した公園、市立博物館があります。入場料の要る施設はひとつもありません。2025年、『VIVANT』シーズン2の撮影地域としてバクー・メディア・センターが公

ナヒチェバンのモミネ・ハトゥン廟。ターコイズ釉の幾何学文様で覆われた十角形の煉瓦塔Nakhchivan

Nakhchivan

ナヒチェバン:外国人旅行者がほとんど訪れない飛び地への行き方

ナヒチェバン(Naxçıvan。ナヒチェヴァンとも表記)は、アルメニア領によって本土から切り離されたアゼルバイジャンの自治共和国で、トルコ、イラン、アルメニアと国境を接します。本土からの陸路がないため、実質的な行き方はバクーからの国内線のみです。2026年8月時点で、バクー発の国内線はこのナヒチェバン線だけが運航しています。市内には1186年完成の十角形のモミネ・ハトゥン廟、18世紀のハーン宮殿、修復された城塞ナヒチェバン・ガラがあり、

回廊のアーチ越しに見るシルヴァンシャー宮殿の八角形のディヴァンハーナ。奥にフレームタワーが見えるBaku

Baku

シルヴァンシャー宮殿:バクー旧市街に建つ15世紀の王宮群

シルヴァンシャー宮殿(Şirvanşahlar sarayı)は、アゼルバイジャンの首都バクー(Bakı)の城壁に囲まれた旧市街イチェリシェヘル(İçərişəhər)の、最も高い場所に建つ15世紀のシルヴァン君主の居城です。単独の建物ではなく、三段の台地に分かれた建物群で、上段に居館と八角形のディヴァンハーナ、その下に君主の墓廟と宮廷モスク、いちばん下に発掘された浴場があります。2000年にユネスコ世界遺産「シルヴァンシャー宮殿と乙女

雨上がりのシェキ・キャラバンサライの中庭。2階の回廊に絨毯が掛けられているSheki

Sheki

シェキ・キャラバンサライ:シルクロードの隊商宿と訪ね方

シェキ・キャラバンサライ(Şəki Karvansarayı)は、アゼルバイジャン北西部シェキのアフンドフ通り(Axundov prospekti)に建つ隊商宿で、18世紀から19世紀に建てられたものです。正式にはユハル(上の)キャラバンサライ、現地名でYuxarı Karvansaraといいます。台形の敷地は約6,000平方メートルで、アーチの回廊に囲まれた中庭を建物が取り囲み、2階建てに約300の部屋と倉庫があります。通りに面した門

グバの上、大コーカサス山中の尾根に段状に重なるヒナルグの石造家屋Quba

Quba

ヒナルグ村:ヨーロッパで最も標高の高い、人が住み続ける村を訪ねる

ヒナルグ(Xınalıq。キナリク、フナルグとも表記)は、アゼルバイジャン北部の大コーカサス山脈、標高およそ2,350mにある石造りの村です。グバから60kmの舗装された山道を上った先にあり、5,000年ほどにわたって人が住み続けてきました。アゼルバイジャン語とは系統のつながらない独自の言語をもち、2023年には移牧路キョチ・ヨルとあわせて、登録基準(iii)と(v)によりユネスコ世界遺産の文化的景観として登録されました。村そのものに入

ギャンジャ旧中心部の赤煉瓦のシャー・アッバース・モスクGanja

Ganja

ギャンジャの見どころ:詩人ニザーミーの町を1日で回る

ギャンジャ(Gəncə)はアゼルバイジャン第二の都市で、バクーから西へ約360kmにあります。主な見どころは、1606年建立のシャー・アッバース(ジュマ)・モスク、約48,000本のガラス瓶で外壁を飾ったボトルハウス、450ヘクタールのヘイダル・アリエフ公園です。12世紀の詩人ニザーミー・ギャンジェヴィーの生地であり、すぐ南にはギョイギョル湖があります。

夕暮れのバクー旧市街、中世の石の城壁と乙女の塔Baku

Baku

バクー旧市街(イチェリシェヘル):城壁、乙女の塔、歩き方

イチェリシェヘルは、バクーの城壁に囲まれた歴史地区です。11世紀から12世紀の城壁に囲まれた約22ヘクタールの区域に、いまも人が住んでいます。乙女の塔と15世紀のシルヴァンシャー宮殿を擁し、2000年に「城壁都市バクー」としてユネスコ世界遺産に登録されました。アゼルバイジャン初の世界遺産です。街区そのものは終日無料で歩け、有料なのは博物館の中だけで、入場券は施設ごとに別々です。

シャマフのジュマ・モスクのドームとミナレットShamakhi

Shamakhi

シャマフのジュマ・モスク:743年創建、三つの礼拝堂と見学の実際

シャマフのジュマ・モスクは、アゼルバイジャン北部の町シャマフに建つ現役の金曜モスクです。創建はウマイヤ朝期の743年から744年で、アゼルバイジャン最古、コーカサス全体ではデルベントに次いで2番目に古いモスクです。三つの礼拝堂がそれぞれミフラーブと入口をもつ珍しい平面構成をもち、1859年と1902年の地震で大きく壊れたのち、現在の建物は2010年から2013年にかけて元の敷地の上に再建されたものです。入場は無料で、チケット売り場はあり

コーカサスの山裾に広がる、石造りのシェキ旧市街Sheki

Sheki

シェキの見どころ:世界遺産の旧市街、城塞、キャラバンサライ

シェキ(Şəki。シャキとも表記)は、アゼルバイジャン北西部、大コーカサス山脈の南麓にある絹交易の古い町で、バクーからはシャマフ経由で約300km、より速いM2経由では約360kmの距離にあります。ユハル・バシュ地区の旧市街、城塞、キャラバンサライ、そしてハン宮殿(ハーン宮殿とも表記)は、2019年に「シェキ歴史地区」としてユネスコ世界遺産に登録されました。1968年までヌハと呼ばれていた町で、18世紀の洪水のあとに計画的な庭園都市とし

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