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ガイド · 解説

アゼルバイジャンのビザ:日本人は2027年7月1日まで免除

解説 · 読了 11 分

執筆:Emin Abdulalimov

日本国旅券をお持ちの方は、2026年7月1日から2027年7月1日まで、アゼルバイジャン入国に査証が不要です。1年間に3回まで、1回あたり30日以内。対象となる旅券の種類、15日以上滞在する場合の届出、空港でしか受けられない到着ビザ、電子ビザ、当社が確認できなかった一点、そして古い情報のまま残っているページの見分け方を、出典と確認日つきでまとめます。2026年8月11日に全項目を再確認しました。

日本国旅券をお持ちの方は、2026年7月1日から2027年7月1日まで、アゼルバイジャンに入国する際に査証が不要です。この1年間に3回まで入国でき、1回あたりの滞在は30日以内。4回目の入国からは有効な査証の提示が必要になります。2027年7月1日当日の入国は対象に含まれます。

これはアゼルバイジャン国家移民局の措置です。日本語で最も明確な説明は、在アゼルバイジャン日本国大使館が2026年7月2日付で公開したページで、同じ内容が政府の電子ビザ公式ポータル evisa.gov.az の国別ページにも掲載されています。当社は2026年7月28日に最初の確認をおこない、2026年8月11日にすべての出典を読み直しました。韓国国籍の方も同じ扱いになっています。

当社(Birtour)はバクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社です。このページを作ったのは、日本語で読める情報の多くがまだ更新されていないからです。更新されているはずの出典が、そうなっていない例も含みます。

このページに確認日を入れている理由

入国の制度は動くものですし、今回のものは初めから期限が切ってあるからです。免除期間はちょうど12か月で、当社が読み直した2026年8月11日の時点で開始から6週間でした。2027年7月2日以降の扱いについては何も発表されていません。終わりの日が決まっている制度について、確認日のないページを読んでも意味がありません。

日本国旅券でアゼルバイジャンにビザなしで入国できますか

できます。2026年7月1日から2027年7月1日までの間、日本国の一般旅券、公用旅券、外交旅券をお持ちの方は、査証なしで最大3回まで入国でき、1回あたりの滞在は30日以内です。入国回数は旅券の入国スタンプで数えます。4回目の入国からは査証が必要です。韓国国籍の方も同条件です。

外交旅券については、今回の措置の前から相互取り決めにより免除されていました。2026年7月1日に変わったのは、一般旅券と公用旅券が加わった点です。個人のご旅行の方にも、一般旅券で出張される会社員の方にも効いてくるのはこの部分です。

回数と日数の数え方は、思われているより厳格です。「3回まで」はこの1年間の合計で、1回ごとの滞在が30日以内。30日×3回で90日連続滞在できるという意味ではありません。一度出国して再入国すれば新しい30日が始まりますが、それが3回目であれば次の入国には査証が要ります。

旅券は入国時点で6か月以上の残存有効期間が必要です。ビザが免除されても旅券の要件は変わりません。残存期間が足りなければ入国審査で入国を拒否されることがありますし、ヘイダル・アリエフ国際空港での到着ビザも同じ理由で発給されないことがあります。

免除の対象範囲と、確認が取れなかった一点

公式に書かれている条件は、多くのページが書いているより少ないというのが実際のところです。大使館の2026年7月2日付ページが挙げている「査証が必要になる場合」は、4回目以降の入国、1回の滞在が30日を超える場合、2027年7月1日より後の入国の三つだけで、渡航目的についての記載はありません。報道は観光目的に限ると伝えています。当社はこの差を埋められませんでした。

食い違いをそのままご説明します。2026年7月1日付の報道各社、たとえばAPAやAzerNewsは、国家移民局の説明として、免除は観光目的の渡航に適用され、商用、就労、留学、取材、長期滞在には引き続き査証が必要だと伝えています。一方、その翌日に、実際にこの制度を使う方に向けて公開された大使館のページには、上記の三条件が書かれているだけです。発表の根拠となるアゼルバイジャン側の決定文書を当社は探しましたが、見つけられませんでした。

ですから当社は「観光目的に限る」とも「目的を問わない」とも書きません。観光でのご渡航であれば論点にならず、ここから先はお読みいただかなくて結構です。商談、撮影、視察、展示会の出展など、入国審査官が就労と受け取りうるご渡航については、大使館に書面でご確認いただくか、電子ビザを取得したうえで考えるのをやめてしまうほうが早いと考えます。29米ドルは、入国審査での押し問答より安く済みます。

15日以上滞在する場合、滞在登録は必要ですか

必要です。渡航者が最も見落とす手続きです。大使館のページは「15日以上」と書き、アゼルバイジャン移民法は通常「15日を超える」と訳されます。いずれにしても、到着後すみやかに、国家移民局または滞在先を通じて滞在地を登録します。届出を怠ると、出国時に罰金を科される場合があります。

「15日以上」なのか「15日を超える」なのかを当社が判定してお示しすることはいたしません。ご旅行が2週間前後になるのであれば、条文の表現を読み比べるより、登録してしまってください。費用はかからず、フロントでの一言で済みます。

ホテル滞在の場合は通常ホテル側が手続きをおこないますので、チェックインのときに「登録してもらえますか」と一言確認しておけば十分です。個人宅、短期賃貸、ご友人のお宅に滞在される場合は、ご自身での届出になります。国家移民局は Baku AZ1114, Binagadi 地区 3123 街区 Binagadi Highway 202 にあり、コールセンターは (012) 919、代表番号は +994 12 565 61 17 です。当社がお受けする団体では、ホテルに登録を済ませてもらったうえで、その旨を書面で当社に返してもらっています。出国時に見つかる罰金は、見つかった時点で直せないからです。

免除が使えない場合、どの手続きになりますか

手続きは三つあり、空港以外でも使えるのはそのうち一つだけです。電子ビザ(ASANビザ)は evisa.gov.az で合計29米ドル、標準処理3営業日、緊急処理3時間。到着ビザはバクーのヘイダル・アリエフ国際空港でのみ発給されます。30日を超える滞在と数次入国は、大使館への申請になります。

ご渡航の条件手続き費用使える場所
1〜3回目の入国、30日以内、2027年7月1日まで査証不要無料すべての入国地点
期間中4回目以降の入国電子ビザ、または大使館発給の査証電子ビザは29米ドル出発前に取得
1回の滞在が30日を超える大使館発給の査証領事手数料は大使館にご確認ください出発前に取得
数次入国をご希望の場合大使館発給の査証領事手数料は大使館にご確認ください出発前に取得
2027年7月1日より後、空路でバクーに到着到着ビザ、電子ビザ、大使館発給の査証電子ビザは29米ドル到着ビザはヘイダル・アリエフ国際空港のみ
ジョージアやトルコから陸路、または海路で入国電子ビザまたは大使館発給の査証を事前に取得電子ビザは29米ドル陸路国境と港では査証は発給されません

見落とされやすいのは最後の行です。コーカサスを陸路で回る行程でジョージア側からアゼルバイジャンに入る場合、国境で到着ビザを取るという選択肢はありません。国境の検問所でそれを知ると、その日はまるまる無駄になります。カスピ海を船で渡る場合も同じです。

電子ビザは多くの国籍の方にとっての標準的な手続きでもあります。国籍の異なる方が混ざった団体では、この点が効いてきます。当社がお受けした団体でも、日本国籍の方は査証なしで入国され、同行の同僚の方は3営業日の処理をお待ちになった例があります。団体の日程は、参加者のうち最も時間のかかる旅券に合わせて組むほかありません。

古い情報のまま残っているページの見分け方

基準は二つです。そのページに日付が書かれているか。そして、在アゼルバイジャン日本国大使館の2026年7月2日付ページと一致しているか。2026年8月11日の時点で、アゼルバイジャン政府観光局自身のサイトが日本向けに旧来の電子ビザの案内を出したままでした。公的な体裁は最新であることを意味しません。この基準はこのページにも同じく当てはまります。

当社自身が引っかかった例を三つ挙げます。

アゼルバイジャン政府観光局のサイト azerbaijan.travel の日本向けビザ案内は、制度が変わって6週間経った2026年8月11日の時点でも電子ビザが必要と書いていました。「アゼルバイジャン ビザ 日本人」で検索したときに上位に出やすいのはこのページで、内容は古いままです。

移民省のビザ免除国一覧のPDFには、日本が90日と記載されています。ただしこの文書は2022年12月付で、外交旅券と公用旅券のみを対象としたものです。一般旅券の話として読むと、日数も根拠も両方まちがえることになります。

日本語で書かれた、日本人が最も信用しやすいページほど更新が遅れていました。当社が最初にこのページを公開した2026年7月28日の時点では、日本語版ウィキペディアの「アゼルバイジャンの査証政策」も日本を電子ビザの区分に入れたままでした。その後に変わったのは大使館です。2026年7月2日付のページで免除の内容が日本語で示されており、当社が国境で示すとすればこの出典です。

このページ自体にも同じ基準を当てはめてください。当社の確認日は2026年8月11日です。ご渡航が数か月先になる場合は、出発前にもう一度ご確認ください。

日本からバクーまでの行き方

必ず1回乗り継ぎます。2026年8月11日に FlightConnections で確認した時点で、日本とバクーの間には往復いずれの方向にも直行便がなく、乗継可能な空港は12か所でした。羽田発の総所要時間が短い順に、北京12時間35分、デリー13時間30分、ドバイ13時間35分、ドーハ15時間55分、イスタンブール16時間00分。同じ乗継地でも復路のほうが短くなります。

全区間を1枚の航空券で販売しているのはターキッシュ エアラインズ、カタール航空、ルフトハンザ ドイツ航空の3社です。よくいただく前提について二点だけ申し添えます。エミレーツ航空はドバイ〜バクー線を自社では運航しておらず、この区間を飛んでいるのはアゼルバイジャン航空とフライドバイで、所要約3時間、毎日運航です。エミレーツはコードシェアとして販売しています。またアブダビ乗継が現在販売されているかどうかは、当社が再確認した日の経路データベースの間で一致しませんでしたので、航空券をお求めになる前に航空会社のサイトで直接ご確認ください。区間ごとの所要時間、機材、空港から市内への移動は東京からバクーへの行き方にまとめています。

運賃です。日本の比較サイト tour.ne.jp で2026年8月22日に確認した、燃油サーチャージ、空港税、国際観光旅客税、取扱手数料を含む往復エコノミーの最安値です。

出発月諸費用込み往復の最安値
2026年9月185,732円
2026年10月174,580円
2026年11月181,200円
2026年12月174,130円
2027年2月196,776円
2027年4月227,880円

確認した日には2026年8月発の掲載がすでに終了しており、2027年1月は引き続き掲載がなく、2027年3月は席の薄い月の外れ値とみて表から除いています。推測で埋めることはいたしません。表に並んでいる月はすべて、2027年7月1日に終わる免除期間の中に入っています。

日程の面でひとつだけ、条件がそろっている週があります。2026年のシルバーウィークは9月19日(土)から9月23日(水)までの5連休で、5日続くのは2015年以来です。9月のバクーは平均気温22.4度。どの時期に行くかについては日本の方に向けたベストシーズンのページに書いています。

到着後の移動、宿泊、ガイド、入場券の手配は当社がお引き受けしています。『VIVANT』シーズン2の撮影がおこなわれた8地域すべてを回る10日間のツアーを催行しているほか、日数や行程を変えたご旅行も個別に組みます。日本語ガイドの手配についてはこちらのページ、治安と外務省の危険情報についてはこちらのページにまとめています。バクー市内をご自分で移動される場合、地下鉄は6時から24時まで、1回0.60マナト、BakiKART またはQRコードで乗車できます。

おすすめしないこと

日本のお客様に申し上げている「やめておいたほうがよいこと」を、費用が大きくなる順に五つ。陸路の国境で到着ビザが取れる前提の行程を組まないこと。31日の滞在を組まないこと。商用のご渡航で免除を前提にしないこと。2週間の滞在で登録を省かないこと。azerbaijan.travel を入国要件の出典にしないこと。

2027年7月1日をまたぐ行程を、免除が延長される前提で組むこともおすすめしません。この措置は一方的に、12か月の期限つきで導入されたもので、延長は発表されていません。2027年6月下旬に出発して7月に帰国する日程は、往路と復路で査証の扱いが変わります。

そして当社は査証の申請代行をおこないません。どの手続きに当たるかをお伝えし、ご出発の航空券をお求めになる前に書面でご確認いただくところまでは当社の仕事ですが、申請そのものはお客様とアゼルバイジャン当局との間のものです。電子ビザの代行手数料を請求する業者もありますが、ご自分で10分ほどで入力できる書式です。

出典

このページの記載は、いずれも以下のどれかにさかのぼれます。最後に開いた日付も併記します。二つの出典が食い違う箇所は、どちらかを選ばずに食い違いのまま本文に書いています。国境で示すとすれば大使館のページです。

  • 在アゼルバイジャン日本国大使館 査証案内ページ(2026年7月2日付、当社再確認日 2026年8月11日)
  • アゼルバイジャン共和国 電子ビザ公式ポータル evisa.gov.az、国別ページ(当社確認日 2026年7月28日、再確認日 2026年8月11日)
  • APA「From today, citizens of Japan and the Republic of Korea will travel to Azerbaijan visa-free」2026年7月1日、国家移民局の説明にもとづく報道
  • AzerNews、2026年7月1日、当社が確認できなかった「観光目的に限る」という記載
  • azerbaijan.travel 日本向けビザ案内ページ(2026年8月11日時点で旧情報)
  • FlightConnections 羽田〜バクー、バクー〜羽田の各路線ページ(当社確認日 2026年8月11日)
  • tour.ne.jp 東京〜バクー 出発月別の諸費用込み往復運賃(当社確認日 2026年8月22日)

当社は査証の発給機関ではなく、申請の可否や結果について保証するものではありません。最終的な判断はアゼルバイジャンの入国管理当局がおこないます。

関係性の明示

当社(Birtour)はTBS及び番組制作委員会とは一切関係がなく、『VIVANT』のパッケージツアーを販売している旅行会社各社とも関係がありません。バクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社です。このページは二か国の政府が公表している入国の取扱いを、当社が読んだ日付とともにご紹介したもので、出入国に関する助言ではありません。

危険ではなく費用の面でご検討の方は、公表されている価格と当社があえて行わない計算を『VIVANT』ロケ地をめぐる旅の費用に、コーカサス3か国を回るか1か国に絞るかの判断は3か国周遊とアゼルバイジャン1か国の比較にまとめています。

よくある質問
日本人はアゼルバイジャンにビザなしで行けますか。
行けます。2026年7月1日から2027年7月1日までの1年間、日本国の一般旅券、公用旅券、外交旅券をお持ちの方は入国に査証が不要です。この1年間に3回まで入国でき、1回あたりの滞在は30日以内。入国回数は旅券の入国スタンプで数えます。4回目の入国からは有効な査証の提示が求められます。2027年7月1日当日の入国は対象に含まれます。アゼルバイジャン国家移民局の措置で、日本語で最も明確なのは在アゼルバイジャン日本国大使館の2026年7月2日付のページです。当社は2026年8月11日に再確認しました。韓国国籍の方も同じ扱いです。
ビザ免除は商用や取材の渡航にも使えますか。
当社では確認が取れませんでしたので、断定はいたしません。在アゼルバイジャン日本国大使館の2026年7月2日付のページは、査証が必要になる場合として、4回目以降の入国、1回の滞在が30日を超える場合、2027年7月1日より後の入国の三つのみを挙げており、渡航目的についての制限は書かれていません。一方、2026年7月1日付の報道各社は観光目的に限られると伝えています。根拠となるアゼルバイジャン側の決定文書を当社では見つけられませんでした。商用、就労、留学、取材でご渡航の場合は、大使館に書面でご確認いただくか、電子ビザを取得しておかれることをおすすめします。
アゼルバイジャンの電子ビザ(ASANビザ)はいくらですか。
国費20米ドルとサービス料9米ドル、合計29米ドルです。1回入国、滞在30日以内で、標準処理は3営業日、緊急処理は3時間です。申請は公式ポータル evisa.gov.az でおこないます。免除の対象期間中であっても、4回目以降の入国、30日を超える滞在、数次入国をご希望の場合は査証が必要になります。
ジョージアから陸路で入る場合、国境で到着ビザは取れますか。
取れません。到着ビザが発給されるのはバクーのヘイダル・アリエフ国際空港のみで、陸路の国境およびカスピ海の港では発給されません。コーカサス3か国を陸路で回る行程で見落とされやすい点です。免除の対象外にあたる場合は、国境に着く前に電子ビザまたは大使館発給の査証を用意しておいてください。
旅券の残存有効期間はどれくらい必要ですか。
入国時点で6か月以上の残存有効期間が必要です。ビザ免除の対象であっても旅券の要件は変わりません。残存期間が足りない場合、入国審査で入国を拒否されることがあり、ヘイダル・アリエフ国際空港での到着ビザも同じ理由で発給されないことがあります。
15日以上滞在する場合、何か手続きは必要ですか。
必要です。渡航者が最も見落としやすい手続きです。大使館のページは「15日以上」、アゼルバイジャン移民法は通常「15日を超える」と訳されますが、いずれにせよ到着後すみやかに、国家移民局または滞在先を通じて滞在地の登録をおこないます。ホテル滞在の場合は通常ホテル側が手続きをしますので、チェックイン時に登録の有無をご確認ください。個人宅や短期賃貸に滞在される場合はご自身での届出が必要で、届出を怠ると出国時に罰金を科される場合があります。
ネット上に「日本人は電子ビザが必要」と書いてあるページがあります。どちらが正しいですか。
免除が始まったのは2026年7月1日で、それ以前に書かれたページは更新されていないものが多く残っています。2026年8月11日の当社確認時点でも、アゼルバイジャン政府観光局のサイト azerbaijan.travel の日本向けページは旧来の電子ビザの案内のままでした。また、移民省のビザ免除国リストのPDFには日本が90日と記載されていますが、これは2022年12月付で外交旅券と公用旅券のみを対象としたもので、一般旅券の根拠にはなりません。判断の基準は二つです。そのページに日付が書かれているか。在アゼルバイジャン日本国大使館の2026年7月2日付ページおよび evisa.gov.az の国別ページと一致しているか。
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