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コーカサス3国周遊とアゼルバイジャン深掘り:どちらがいいか

comparison · 9 min read

By Emin Abdulalimov

日本で売られているコーカサス3国周遊(ジョージア・アルメニア・アゼルバイジャン)は9〜10日間で525,000〜798,000円、アゼルバイジャン滞在は1日半から2日半です。西遊旅行、ユーラシア旅行社、ワールド航空サービス、ファイブスタークラブの実売価格を確認日つきで並べ、3国周遊とアゼルバイジャン単独のどちらが向くのかを、距離と人数別の総額から比較します。

「コーカサス3国を一度に回るのと、アゼルバイジャンだけ深く見るのと、どちらがいいですか」。これもよくいただくご質問です。

先に立場を明かします。当社(Birtour)はバクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社で、手配しているのはアゼルバイジャンだけです。ですのでこのページは中立ではありません。中立でない代わりに、日本で実際に売られている3国周遊の商品名と価格を確認日つきで並べます。ご自身で確かめられる形にしておくのが、当社にできる誠実さだと考えています。

結論から書きます。**コーカサスが初めてで全体像をつかみたい方には、3国周遊のほうが向いています。**ナヒチェバン、ヒナルグ、ギャンジャ、あるいは『VIVANT』の撮影8地域という具体的な目的がある方には、3国周遊では届きません。理由は好みではなく距離です。

日本で売られているコーカサス3国ツアー

2026年7月28日に、各社の自社サイトで確認した内容です。すべて国際線航空券込み、2名1室利用のお一人様料金です。

旅行会社商品日数旅行代金アゼルバイジャンで行く場所
ファイブスタークラブ絶景と聖地の旅 コーカサス3ヵ国周遊 6大世界遺産とカスピ海を観光9日間525,000〜595,000円バクー
ワールド航空サービス十字架峠とコーカサス3カ国の旅9日間545,000円/575,000円(出発日による)バクー、約2日
西遊旅行コーカサス3ヶ国周遊 アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア10日間678,000〜748,000円バクー、シャマフ、シェキ、約2日半
ユーラシア旅行社民族と文明の道、コーカサス三国周遊9日間718,000〜798,000円バクー、約1日半

西遊旅行の10日間は16名様限定の添乗員同行、カタール航空利用で燃油サーチャージ無料、出発は2026年8月6日、9月12日、10月1日の3回。ユーラシア旅行社の9日間は出発が2026年8月6日、10月1日、10月10日です。

同じ9日間で525,000円と798,000円が並んでいるのは、日数以外が違うからです。いちばん安いファイブスタークラブの9日間は添乗員同行ではなく、現地係員が対応する送迎付きの形。価格差の一部はここから来ています。ワールド航空サービスにはビジネスクラス利用の設定もあり、同社の9日間は1,195,000円または1,225,000円、年末年始の10日間「白銀のアララト山を望む コーカサス3カ国周遊の旅」はエコノミー698,000円から、ビジネスクラス利用で1,478,000円でした。

日数を伸ばした商品もあります。ワールド航空サービスの15日間はエコノミー698,000円から。ユーラシア旅行社の16日間「コーカサス三国物語」はアゼルバイジャンに4日ほど配分される構成ですが、当社確認日の時点で申込可能な出発日はありませんでした。

3国周遊でアゼルバイジャンに残る日数

9〜10日間のうち、日本との往復で2日が確実に消えます。残る7〜8日を3か国で割ります。

上の4商品でアゼルバイジャンに配分されているのは1日半から2日半。いちばん厚いのが西遊旅行の10日間で、バクーだけでなくシャマフとシェキまで入ります。日本で売られている3国周遊のなかでは、アゼルバイジャン部分がもっとも充実した商品です。

では、その2日半で何が入るのか。当社が団体を乗せて実際に走っている距離と所要時間で見ます。

行き先バクーからの距離所要時間2日半の行程に入るか
ゴブスタン往復160 km南へ半日入ります
アブシェロン半島(ヤナルダグ、アテシュギャーフ)バクー近郊半日入ります
シャマフ120 km約2時間入ります
ガバラ225 km約3時間30分通り道としてなら
シェキ300 km約4〜4時間30分1泊すれば入ります
スムガイト35 km約40分通り道としてなら
グバ、ヒナルグ170 km + 山道60 km約2時間30分+入りません
ギャンジャ360 km約5時間入りません
ナヒチェバン陸路なし空路 約1時間15分入りません

理由は単純です。グバはバクーの北、シャマフ、ガバラ、シェキ、ギャンジャは西。アゼルバイジャンは一筆書きの円にならず、二本の腕と、道路でつながっていない飛び地でできています。北の腕に1日、ギャンジャの往復に実質2日、ナヒチェバンに国内線2区間と2泊。3か国を回る行程からこの日数を出すことはできません。

世界遺産で言うと、西遊旅行の10日間はアゼルバイジャンの4か所のうち3か所(城壁都市バクー、ゴブスタン、シェキ歴史地区とハーン宮殿)に入ります。残るのは2023年登録のヒナルグです。バクーだけの9日間商品では1か所か2か所になります。

『VIVANT』の撮影8地域で言うと、2日半の行程で入るのはバクー、シャマフ、シェキの3地域。1日半ならバクーだけです。8地域の位置関係と距離はロケ地8地域の地図にまとめています。

3か国を回ることの、本当の価値

ここは公平に書きます。

ジョージアのカズベキ(ステパンツミンダ)の山、ムツヘタのスヴェティツホヴェリ大聖堂、アルメニアのゲガルド修道院とホルヴィラップ。これらはアゼルバイジャンにはありません。似たものもありません。当社のツアーはこれらの代わりになりません。

そして、日本からコーカサスへは直行便がなく、乗り継ぎを含めた片道の実所要は18〜24時間程度です。往復に2日近くかかる場所に、1回の渡航で3か国入れるというのは、それ自体が合理的な設計です。浅いのではなく、往復コストを3で割っていると見るほうが正確だと思います。

添乗員同行という形の価値も、当社は軽く見ていません。3か国分の国境手続き、3種類の通貨、宿、レストランを日本語の担当者が最初から最後まで引き受ける商品を、当社は作れません。当社ができるのはアゼルバイジャン国内までです。

次のいずれかに当てはまる方は、上の4社の商品からお選びになるほうがよいと思います。

  • コーカサスが初めてで、3か国の違いをまず自分の目で見たい
  • ジョージアの山岳景観やアルメニアの修道院建築が旅の主目的にある
  • 日本語の添乗員に全行程ついてほしい
  • お二人での旅行で、費用を抑えたい(理由は次に書きます)

アゼルバイジャンを深く回るほうが向く方

  • ナヒチェバンに行きたい。国内線2区間と2泊が必要なため、3国周遊のどの商品にも入っていません
  • ヒナルグを見たい。2023年登録の世界遺産で、グバから山道を60km登った標高約2,350mの村です
  • 『VIVANT』の撮影8地域すべてを回りたい
  • コーカサスが2回目で、前回はバクーだけだった
  • 出発日を自分で決めたい。3国周遊は各社の設定日からお選びいただく形です
  • 8名以上のグループ。理由は費用です

費用は、人数で逆転します

3国周遊との比較でいちばん誤解が多いのがここです。

当社の10日間ツアーはアゼルバイジャン国内の地上手配のみで、国際線航空券を含みません。ですので総額を比べるには航空券を足す必要があります。2026年7月26日に当社が確認した時点で、トルコ航空の東京〜バクー往復エコノミーは232,890円からでした。以下の円換算は2026年7月27日の1ドル164円によるものです。

お一人様の総額の目安金額内訳
3国周遊 9〜10日間525,000〜798,000円航空券込み
Birtour 10日間、2名約844,000円地上手配3,728米ドル + 航空券232,890円
Birtour 10日間、7〜10名約518,000円地上手配1,736米ドル + 航空券232,890円
Birtour 10日間、16〜20名約460,000円地上手配1,387米ドル + 航空券232,890円

正直に読んでください。**お二人でのご旅行なら、3国周遊のほうが安く、しかも3か国見られます。**当社のほうが高いうえに国が1つです。この場合は上の商品をおすすめします。当社が向いているとは申し上げません。

7〜10名になると、当社の総額はいちばん安い3国周遊とほぼ並びます。同じ金額で、9日間3か国か、10日間アゼルバイジャンのみか、という選択になります。16〜20名では当社のほうが明確に安くなり、日数は1日長くなります。

航空券の数字には留保があります。232,890円は空席のある最安運賃であって、予算の目安として使える数字ではありません。同日のGoogleフライトでは、トルコ航空の同路線往復の相場が1,300〜2,200米ドルと表示されていました。この点と当社の全料金表は費用のページに詳しく書いています。

両方やる、という選択肢

上の4商品はいずれもアゼルバイジャンから入り、ジョージアを経てアルメニアから出る順序です。当社が確認した範囲では、アゼルバイジャンとアルメニアを直接行き来する行程は日本で売られている商品のなかにありませんでした。ジョージアが必ず間に入ります。

行程上の意味は2つあります。移動日が増えること。そして、アゼルバイジャンが行程の最初か最後にしか置けず、真ん中には来ないことです。

裏を返すと、アゼルバイジャンを厚くしたい場合の足し方は決まっています。ツアー開始の数日前に個人でバクーに入り、その前泊部分を別に組む形です。当社はその部分だけの手配もお受けしています。ただし、パッケージの航空券や集合場所の扱いは販売会社様のご判断になりますので、日程を動かす前にまずそちらへご確認ください。

入国条件については、アゼルバイジャンの分だけ当社が責任をもって書けます。日本国旅券をお持ちの方は2026年7月1日から2027年7月1日まで観光目的の査証が免除されており、1年に3回まで、1回あたり30日以内の滞在が可能です。詳細はビザのページにあります。ジョージアとアルメニアの条件は各国の規定をご確認ください。当社が確認できる立場にないことは書きません。

日本の旅行会社様へ

コーカサス3国の商品を組まれる場合、アゼルバイジャン区間だけをネットレートで手配することもできます。当社はバクーで実際に運行しているDMCで、再販業者ではありません。送迎、日本語または英語のガイド、ホテル、国内線、入場料、各種許可を含みます。

アゼルバイジャン部分を2日から4日に増やしたい、シェキまで足したい、というご相談が多いのは、上の距離表をご覧いただければ理由がわかると思います。2日半で止まっているのは商品設計の手抜きではなく、3か国を9〜10日間に収める以上そうなるというだけのことです。逆に言えば、アゼルバイジャンに4日取れる商品は、日本市場でまだほとんど競合がありません。

お取引の形は日本の旅行会社様向けの現地手配にまとめています。想定される出発時期と人数をお知らせいただければ、それに合わせてお見積りします。

確認日について

他社の商品名、日数、価格、出発日は、すべて2026年7月28日に各社の自社サイトで確認したものです。航空運賃は2026年7月26日、円換算レートは2026年7月27日の1ドル164円です。旅行代金も航空運賃も動きますので、ご検討の時点で各社のページをあらためてご確認ください。当社の料金表はツアーページに全段階を公開しています。

アゼルバイジャン単独の場合に何日必要かは、アゼルバイジャン旅行は何日必要かに日数ごとの範囲を書きました。

関係性の明示

当社(Birtour)はTBS及び番組制作委員会とは一切関係がなく、『VIVANT』のパッケージツアーを販売している旅行会社各社とも関係がありません。バクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社です。制作にも関与していません。このページに挙げた他社の商品名と価格は各社が自社サイトで公開している情報であり、当社はいずれの会社とも取引関係にも提携関係にもありません。

Frequently asked
コーカサス3国周遊とアゼルバイジャン単独、どちらがいいですか。
コーカサスが初めてで全体像をつかみたい方には3国周遊のほうが向いています。ジョージアのカズベキやムツヘタ、アルメニアのゲガルド修道院やホルヴィラップに相当するものは、アゼルバイジャンにはありません。一方で、ナヒチェバン、ヒナルグ、ギャンジャ、あるいは『VIVANT』の撮影8地域という具体的な目的がある方には3国周遊では届きません。3国周遊がアゼルバイジャンに配分している日数は1日半から2日半で、その範囲で行けるのはバクー、ゴブスタン、シャマフ、シェキまでだからです。
コーカサス3国ツアーの相場はいくらですか。
2026年7月28日に各社の自社サイトで確認した時点で、9〜10日間・航空券込み・2名1室利用のお一人様料金は525,000円から798,000円でした。内訳は、ファイブスタークラブの9日間が525,000〜595,000円、ワールド航空サービスの9日間がエコノミー545,000円または575,000円、西遊旅行の10日間が678,000〜748,000円、ユーラシア旅行社の9日間が718,000〜798,000円です。同じ日数でこれだけ幅があるのは、添乗員同行かどうか、航空会社と座席クラス、ホテルのランクが違うためです。
コーカサス3国周遊でアゼルバイジャンには何日滞在しますか。
上記4商品では1日半から2日半です。9〜10日間のうち日本との往復で2日が確実に消え、残りを3か国で割るためです。いちばん厚いのが西遊旅行の10日間で、バクー、シャマフ、シェキまで入ります。ユーラシア旅行社の9日間はバクー中心に約1日半です。ユーラシア旅行社には16日間の商品もあり、そちらはアゼルバイジャンに4日ほど配分されますが、当社確認日の時点で申込可能な出発日はありませんでした。
3国周遊で『VIVANT』の撮影地はどこまで回れますか。
アゼルバイジャンに2日半ある商品で、バクー、シャマフ、シェキの3地域です。1日半の商品ではバクーだけになります。残るスムガイト、グバ、ガバラ、ギャンジャ、ナヒチェバンには届きません。グバはバクーの北170km、ギャンジャは西へ360kmで往復に実質2日、ナヒチェバンは道路がなく国内線2区間と2泊が必要だからです。3か国を回る9〜10日間の行程からこの日数を出すことはできません。
コーカサス3国周遊は、なぜ必ずジョージアを間に挟むのですか。
当社が2026年7月28日に確認した範囲では、日本で売られている3国周遊のうちアゼルバイジャンとアルメニアを直接行き来する行程はありませんでした。いずれもジョージアが間に入ります。行程を組むうえでの意味は2つです。移動日が増えること、そしてアゼルバイジャンが行程の最初か最後にしか置けず、真ん中には来ないことです。アゼルバイジャン部分を厚くしたい場合は、ツアーの前後に日数を足す形になります。
日本の旅行会社ですが、3国商品のアゼルバイジャン区間だけ手配を頼めますか。
できます。当社はバクーで実際に運行している現地手配会社(DMC)であり、再販業者ではありません。送迎、日本語または英語のガイド、ホテル、国内線、入場料、各種許可を含む地上手配を、旅行会社様・ホールセラー様にネットレートでご提供しています。3国周遊のアゼルバイジャン部分を2日から4日に増やしたい、シェキまで足したいというご相談は実際に多くいただきます。想定される出発時期と人数をお知らせいただければ、それに合わせてお見積りします。
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