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コーカサス3国周遊とアゼルバイジャン深掘り:どちらがいいか

比較 · 読了 17 分

執筆:Emin Abdulalimov

日本で売られているコーカサス3国周遊(ジョージア・アルメニア・アゼルバイジャン)は9〜10日間で525,000〜798,000円、アゼルバイジャン滞在は1日半から2日半です。西遊旅行、ユーラシア旅行社、ワールド航空サービス、ファイブスタークラブの実売価格を確認日つきで並べ、2026年時点で3国の国境が実際にどう越えられるのかを整理したうえで、3国周遊とアゼルバイジャン単独のどちらが向くのかを距離と人数別の総額から比較します。

「コーカサス3国を一度に回るのと、アゼルバイジャンだけ深く見るのと、どちらがいいですか」。これもよくいただくご質問です。

先に立場を明かします。当社(Birtour)はバクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社で、手配しているのはアゼルバイジャンだけです。ですのでこのページは中立ではありません。中立でない代わりに、日本で実際に売られている3国周遊の商品名と価格を確認日つきで並べます。ご自身で確かめられる形にしておくのが、当社にできる誠実さだと考えています。

結論から書きます。**コーカサスが初めてで全体像をつかみたい方には、3国周遊のほうが向いています。**ナヒチェバン、ヒナルグ、ギャンジャ、あるいは『VIVANT』の撮影8地域という具体的な目的がある方には、3国周遊では届きません。理由は好みではなく距離です。

なぜ好みではなく距離で決まるのか

9日間の周遊では日本との往復で確実に2日が消え、残る7日を3か国で割ります。アゼルバイジャンの取り分は1日半から2日半。これは商品設計の巧拙ではなく単純な割り算で、商品の良し悪しを論じる前に比較の答えの半分が決まってしまいます。

もう半分を決めているのが、越えられる国境の地図です。そしてこの地図は2026年に動きました。コーカサスを一周する経路のうち2つの国境は、パンフレットの地図が示すような形では旅客が通れません。そこだけは独立した節を立ててあります。閉じた国境の上に描かれた行程は、行程がないより有害だからです。

日本で売られているコーカサス3国ツアー

2026年7月28日に、各社の自社サイトで当社が確認した内容です。4商品とも国際線航空券込み、2名1室利用のお一人様料金で、価格帯は525,000円から798,000円。商品名は各社の表記のままです。

旅行会社商品日数旅行代金アゼルバイジャンで行く場所
ファイブスタークラブ絶景と聖地の旅 コーカサス3ヵ国周遊 6大世界遺産とカスピ海を観光9日間525,000〜595,000円バクー
ワールド航空サービス十字架峠とコーカサス3カ国の旅9日間545,000円/575,000円(出発日による)バクー、約2日
西遊旅行コーカサス3ヶ国周遊 アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア10日間678,000〜748,000円バクー、シャマフ、シェキ、約2日半
ユーラシア旅行社民族と文明の道、コーカサス三国周遊9日間718,000〜798,000円バクー、約1日半

西遊旅行の10日間は16名様限定の添乗員同行、カタール航空利用で燃油サーチャージ無料、出発は2026年8月6日、9月12日、10月1日の3回。ユーラシア旅行社の9日間は出発が2026年8月6日、10月1日、10月10日です。

お勤めの方は、この出発日の並びを一度ご覧ください。2026年のシルバーウィークは9月19日(土)から23日(水)の5連休で、9月に5連休が立つのは2015年以来です。ところが上に挙げた6つの出発日のうち、この連休の中で出発する設定はひとつもありません。西遊旅行の9月12日発が外から連休の後半に重なるだけです。出発日が固定なのは添乗員同行商品の性質そのものですが、2026年のこの一週間に限っては、その性質が有給休暇の枚数として跳ね返ります。

同じ9日間で525,000円と798,000円が並んでいるのは、日数以外が違うからです。いちばん安いファイブスタークラブの9日間は添乗員同行ではなく、現地係員が対応する送迎付きの形。価格差の一部はここから来ています。ワールド航空サービスにはビジネスクラス利用の設定もあり、同社の9日間は1,195,000円または1,225,000円、年末年始の10日間「白銀のアララト山を望む コーカサス3カ国周遊の旅」はエコノミー698,000円から、ビジネスクラス利用で1,478,000円でした。

日数を伸ばした商品もあります。ワールド航空サービスの15日間はエコノミー698,000円から。ユーラシア旅行社の16日間「コーカサス三国物語」はアゼルバイジャンに4日ほど配分される構成ですが、当社確認日の時点で申込可能な出発日はありませんでした。

3国周遊でアゼルバイジャンに残る日数

上の4商品でアゼルバイジャンに配分されているのは1日半から2日半です。9〜10日間のうち日本との往復で2日が確実に消え、残る7〜8日を3か国で割るためです。いちばん厚いのが西遊旅行の10日間で、バクーだけでなくシャマフとシェキまで入ります。ユーラシア旅行社の9日間はバクー中心に約1日半です。

では、その2日半で何が入るのか。当社が団体を乗せて実際に走っている距離と所要時間で見ます。

行き先バクーからの距離所要時間2日半の行程に入るか
ゴブスタン往復160 km南へ半日入ります
アブシェロン半島(ヤナルダグ、アテシュギャーフ)バクー近郊半日入ります
シャマフ120 km約2時間入ります
ガバラ225 km約3時間30分通り道としてなら
シェキ300 km約4〜4時間30分1泊すれば入ります
スムガイト35 km約40分通り道としてなら
グバ、ヒナルグ170 km + 山道60 km約2時間30分+入りません
ギャンジャ360 km約5時間入りません
ナヒチェバン陸路なし空路 約1時間15分入りません

理由は単純です。グバはバクーの北、シャマフ、ガバラ、シェキ、ギャンジャは西。アゼルバイジャンは一筆書きの円にならず、二本の腕と、道路でつながっていない飛び地でできています。北の腕に1日、ギャンジャの往復に実質2日、ナヒチェバンに国内線2区間と2泊。3か国を回る行程からこの日数を出すことはできません。

世界遺産で言うと、西遊旅行の10日間はアゼルバイジャンの4か所のうち3か所(城壁都市バクー、ゴブスタン、シェキ歴史地区とハーン宮殿)に入ります。残るのは2023年登録のヒナルグです。バクーだけの9日間商品では1か所か2か所になります。

『VIVANT』の撮影8地域で言うと、2日半の行程で入るのはバクー、シャマフ、シェキの3地域。1日半ならバクーだけです。8地域の位置関係と距離はロケ地8地域の地図にまとめています。

2026年、コーカサスの国境は陸路で越えられるのか

全部は越えられません。アゼルバイジャンの陸路国境は特別検疫体制のもとで旅客通行が止まっており、現在の期限は2026年10月1日午前6時です。外国人旅行者は空路で入国します。バクー〜トビリシの夜行列車は2026年5月26日に再開しましたが、乗車券を買えるのは査証免除国籍の方に限られます。ジョージアとアルメニアのあいだだけが普通に通れます。

国境当社が2026年8月11日に確認した状況行程への影響
アゼルバイジャンの陸路国境(全方向)特別検疫体制により旅客通行停止、期限は2026年10月1日午前6時アゼルバイジャンへは空路で入る
バクー〜トビリシ 鉄道2026年5月26日から毎日運行、バクー23:10発 トビリシ08:41着、85〜189マナト開いているが、乗車券を買える旅券が限られる
アゼルバイジャン〜アルメニア(手段を問わず)閉鎖、外交関係なし双方向とも経路として成立しない
ジョージア〜アルメニア(サダフロ/バグラタシェン)24時間開放、トビリシの南約80km周遊行程が普通に車で越えられる唯一の陸路

厄介なのは、この検疫体制が恒久的な規則ではなく、3か月ごとに更新されている一時措置だという点です。2020年以来ずっと延長が続いており、直近はアリ・アサドフ首相が署名し2026年6月24日に報じられた決定で、期限は2026年10月1日午前6時。この日付を過ぎてからお読みの方は、「国境が開いたか」ではなく「また延長されたか」を確認してください。

2026年の本当の変化は鉄道の再開です。バクー〜トビリシの夜行列車が6年ぶりに戻り、5月25日/26日から運行しています。シュタッドラー製の新しい寝台車で、バクー23:10発トビリシ08:41着、トビリシ21:00発バクー06:24着、毎日双方向。料金はクラスにより85〜189マナト、およそ50〜111米ドルです。出入国審査は車内で行われ、アゼルバイジャン側のボユク・カシク、ジョージア側のガルダバニでの停車は約2時間です。

ただし、ここに条件があります。当社がこの列車を「使える手段」として売っていない理由でもあります。乗車券を購入できるのはアゼルバイジャン国籍者と、アゼルバイジャンへの査証免除が認められている国籍の方に限られ、電子ビザが必要な国籍、つまり米国、EU諸国、英国、オーストラリア、ニュージーランドの方は購入できません。日本国旅券は2026年7月1日から査証免除の側に入っていますので、公表されている規則どおりなら日本の方は該当します。ただし当社は鉄道会社の予約窓口でこれを確認できておらず、乗車券の発券規則についての自分たちの読みだけで団体を乗せることはしません。この区間を提案された場合は、他の手配を確定させる前に、お名前で発券された乗車券をご確認ください。

アゼルバイジャンとアルメニアのあいだは、はっきり「不可」です。陸路国境は閉鎖され、両国に外交関係はなく、2025年から2026年にかけての緊張緩和は旅客の往来には及んでいません。2025年8月8日にホワイトハウスでアリエフ大統領とパシニャン首相が和平文書に仮署名しましたが、正式な署名ではありません。2025年10月にアゼルバイジャンがアルメニア向け貨物の通過禁止を解除し、11月には穀物が通過し始めました。2026年1月13日にはワシントンでTRIPP回廊の実施枠組みが公表されています。いずれも貨物と外交の話で、観光客が越えられる国境がひとつ開いたわけではありません。

つまり、どの周遊商品もジョージアを真ん中に置いているのは、経路の好みではなく唯一可能な形だからです。そして2026年の資料でバクーとトビリシのあいだにバスの線が引かれていたら、当社なら販売会社に必ず二点を書面で尋ねます。どの手段で越えるのか。自分の旅券でその乗車券が買えるのか。申込金をお支払いになる前にご確認ください。

以前このページで未確認としていた点が、決着しました。空路で入国して陸路で出国する形は認められています。しかも許可制ではなく権利で、アゼルバイジャン外務省も、陸路国境からの出国については通常必要な許可を要しないと明記しています。実際にドイツのGebeco、Ikarus Tours、Djoser、イタリアのKel 12はいずれも2026年出発の行程でこの越境(バラカン/ラゴデヒ)を販売しています。

鉄道は逆です。トビリシ行き夜行列車の国籍制限は出国側にも同じように適用され、電子ビザの方は国境で引き返されます。同じ旅券でも、道路は開いていて鉄道は閉じている、ということです。

3か国を回ることの、本当の価値

当社に代われないものが3つあります。ジョージアの山岳と修道院の景観、アルメニアの修道院建築、そして日本語の添乗員が3つの国境と3種類の通貨、全行程の宿と食事を成田から成田まで引き受ける形。この3つは当社の業務範囲の外にあります。

ジョージアのカズベキ(ステパンツミンダ)の山、ムツヘタのスヴェティツホヴェリ大聖堂、アルメニアのゲガルド修道院とホルヴィラップ。これらはアゼルバイジャンにはありません。似たものもありません。当社のツアーはこれらの代わりになりません。

飛行機の理屈もあります。日本からコーカサスへの直行便はありません。2026年8月11日に当社が確認した時点で、東京〜バクーの乗継総所要時間がいちばん短いのは北京経由の12時間35分、次いでドバイ13時間35分、ドーハ15時間55分、イスタンブール16時間00分。ヨーロッパのハブ経由は18時間以上です。復路は各経路ともおおむね2時間ほど短くなります。全区間を自社便として売っている航空会社はターキッシュ エアラインズ、カタール航空、ルフトハンザの3社だけです。往復に2日近くかかる場所に1回の渡航で3か国入れるというのは、浅いのではなく往復コストを3で割っていると見るほうが正確だと思います。経路と運賃は東京〜バクーの航空便のページに詳しく書いています。

添乗員同行という形の価値も、当社は軽く見ていません。当社ができるのはアゼルバイジャン国内までで、その先を日本語で引き受けるのは別の会社の仕事です。

次のいずれかに当てはまる方は、上の4社の商品からお選びになるほうがよいと思います。

  • コーカサスが初めてで、3か国の違いをまず自分の目で見たい
  • ジョージアの山岳景観やアルメニアの修道院建築が旅の主目的にある
  • 日本語の添乗員に全行程ついてほしい
  • お二人での旅行で、費用を抑えたい(理由は次に書きます)

アゼルバイジャンを深く回るほうが向く方

該当する方には共通点があります。固定出発日の周遊商品では届かない場所か、届かない日程かのどちらかを持っているという点です。ナヒチェバン、ヒナルグ、撮影8地域はいずれも2日半の配分の外にあります。各社が設定しなかった週しか休めない方も同じです。

  • ナヒチェバンに行きたい。国内線2区間と2泊が必要なため、3国周遊のどの商品にも入っていません
  • ヒナルグを見たい。2023年登録の世界遺産で、グバから山道を60km登った標高約2,350mの村です
  • 『VIVANT』の撮影8地域すべてを回りたい
  • コーカサスが2回目で、前回はバクーだけだった
  • 出発日を自分で決めたい。3国周遊は各社の設定日からお選びいただく形で、2026年はシルバーウィーク中に出発する設定がありません
  • 8名以上のグループ。理由は費用です

日数ごとにアゼルバイジャンのどこまで届くかは、アゼルバイジャン旅行は何日必要かに3日・6日・8日・10日の階段として整理しています。

費用は、人数で逆転します

人数によって答えが変わります。お二人なら3国周遊のほうが安く、7〜10名で総額がほぼ並び、16〜20名では当社の10日間のほうが明確に安くなり、しかも日数は1日長くなります。当社の地上手配料金は人数によってお一人様あたり3倍近く動きます。

3国周遊との比較でいちばん誤解が多いのがここです。当社の10日間ツアーはアゼルバイジャン国内の地上手配のみで、国際線航空券を含みません。ですので総額を比べるには航空券を足す必要があります。2026年7月26日に当社が確認した時点で、トルコ航空の東京〜バクー往復エコノミーは232,890円からでした。以下の円換算は2026年7月27日の1ドル164円によるものです。

お一人様の総額の目安金額内訳
3国周遊 9〜10日間525,000〜798,000円航空券込み
Birtour 10日間、2名約844,000円地上手配3,728米ドル + 航空券232,890円
Birtour 10日間、7〜10名約518,000円地上手配1,736米ドル + 航空券232,890円
Birtour 10日間、16〜20名約460,000円地上手配1,387米ドル + 航空券232,890円

正直に読んでください。**お二人でのご旅行なら、3国周遊のほうが安く、しかも3か国見られます。**当社のほうが高いうえに国が1つです。この場合は上の商品をおすすめします。当社が向いているとは申し上げません。

7〜10名になると、当社の総額はいちばん安い3国周遊とほぼ並びます。同じ金額で、9日間3か国か、10日間アゼルバイジャンのみか、という選択になります。16〜20名では当社のほうが明確に安くなり、日数は1日長くなります。

航空券の数字には留保があります。232,890円は空席のある最安運賃であって、予算の目安として使える数字ではありません。同日のGoogleフライトでは、トルコ航空の同路線往復の相場が1,300〜2,200米ドルと表示されていました。予算を組むならもう少し落ち着いた数列のほうが役に立ちます。当社が2026年8月22日に読み直した、日本の航空券比較サイト tour.ne.jp の東京〜バクー往復・出発月別の最安総額は、2026年9月発185,732円、10月発174,580円、11月発181,200円、12月発174,130円、2027年2月発196,776円、4月発227,880円でした。2026年8月発の掲載はすでに終了しており、2027年3月は席の薄い月の外れ値とみて除いています。いずれも燃油サーチャージ、空港使用料、国際観光旅客税、取扱手数料を含む総額で、1社ではなく複数社を横断した数字です。上の232,890円より低いのは、測っているものが違うからであって、7月26日の数字が誤りだったからではありません。

上の表は232,890円で組んだまま置いてあります。運賃が動くたびに作り直した総額より、計算の跡をたどれる総額のほうが役に立つと考えるためです。航空券の行は仮置きとお読みいただき、実際に飛ぶ月の数字に置き換えてください。地上手配側の計算と当社の全料金表は費用のページにあります。

当社がおすすめしないこと

4つあります。2026年の商品でアゼルバイジャンへの陸路バス移動が書かれていて、越え方の書面確認が取れないものはおすすめしません。乗車券が発券される前にバクー〜トビリシの列車で団体を動かすこともしません。お二人のご旅行に当社の10日間をおすすめすることもしません。そして予備日なしのナヒチェバンもお受けしません。

前の2つは、危険が販売者ではなく旅行者側に落ちる話です。閉じた国境は航空券を払い戻してくれませんし、発券規則を楽観的に読むと、深夜の国境駅で団体が足止めされます。

3つ目は当社の売上を削る話ですが、それでも書きます。525,000円で3か国見られるところに5,150米ドルで1か国という買い物をされたお客様は、あとでそのようにお話しになります。当然のことだと思います。

4つ目は政治ではなく天候の問題です。バクー〜ナヒチェバン線は2026年に2度、運休と再開を繰り返しており、直近の報道は7月7日でした。陸路の代替がないため、1区間欠航すると行き場がありません。当社はこの区間に組み直し用の1日を入れるか、確認書にリスクを明記したうえでお受けするかのどちらかにしています。通常の国内線として扱うことはしません。

両方やる、という選択肢

できます。ただし途中に挟むのではなく、前後に足す形になります。上の4商品はいずれもアゼルバイジャンから入り、ジョージアを経てアルメニアから出る順序で、アゼルバイジャンとアルメニアを直接行き来する行程はありません。その国境が閉じているためです。ですのでアゼルバイジャン部分は、ツアーが始まる前かツアーが終わった後にしか厚くできません。

行程上の意味は2つあります。移動日が増えること。そして、アゼルバイジャンが行程の最初か最後にしか置けず、真ん中には来ないことです。

裏を返すと、足し方は決まっています。ツアー開始の数日前に個人でバクーに入り、その前泊部分を別に組む形です。当社はその部分だけの手配もお受けしています。ただし、パッケージの航空券や集合場所の扱いは販売会社様のご判断になりますので、日程を動かす前にまずそちらへご確認ください。

入国条件については、アゼルバイジャンの分だけ当社が責任をもって書けます。在アゼルバイジャン日本国大使館が2026年7月2日に公表した条件は次のとおりです。日本国旅券をお持ちの方は2026年7月1日から2027年7月1日までのあいだ、査証なしで入国できます。入国回数はこの期間全体で最大3回、1回あたりの滞在は最大30日で、回数は旅券の入国スタンプで数えられます。「1年に3回」ではなく「この期間を通じて3回」です。あわせて、15日以上滞在する場合は国家移民局への登録が必要で、通常は宿泊施設が代行しますが、怠ると出国時に罰金となることがあります。詳細はビザのページにあります。

当社が断定しないことも2つ書いておきます。ひとつは、この免除が観光目的に限られるかどうかです。大使館のページには目的の限定が書かれていない一方、二次的な情報源には観光限定とするものがあり、根拠となる法令原文を確認できませんでした。もうひとつはジョージアとアルメニアの入国条件で、これは当社が確認できる立場にありません。実務的な注意をひとつ。アゼルバイジャン政府の観光ポータルは、2026年8月11日に当社が見た時点でも日本向けに免除前の電子ビザの案内を表示したままでした。大使館のページのほうをご覧ください。

日本の旅行会社様へ

コーカサス3国の商品を組まれる場合、アゼルバイジャン区間だけをネットレートで手配することもできます。当社はバクーで実際にツアーを催行しているDMCで、再販業者ではありません。送迎、日本語または英語のガイド、ホテル、国内線、入場料、各種許可を含みます。日本語ガイドについては、人数枠をあらかじめ確保しておくのではなくご予約ごとに確認する形である点を、価格を出す前に必ずお伝えしています。理由は日本語ガイドのページに書きました。

アゼルバイジャン部分を2日から4日に増やしたい、シェキまで足したい、というご相談が多いのは、上の距離表をご覧いただければ理由がわかると思います。2日半で止まっているのは商品設計の手抜きではなく、3か国を9〜10日間に収める以上そうなるというだけのことです。逆に言えば、アゼルバイジャンに4日取れる商品は、日本市場でまだほとんど競合がありません。

2026年には、この4日案にもうひとつ根拠が加わりました。アゼルバイジャンへは空路でしか入れませんので、どの周遊商品もバクーとトビリシのあいだに航空区間を持つことになります。その区間の費用がどのみち発生するのであれば、アゼルバイジャンに2泊足すときの追加コストは相対的に小さくなり、行程としての見栄えも良くなります。

お取引の形は日本の旅行会社様向けの現地手配にまとめています。想定される出発時期と人数をお知らせいただければ、それに合わせてお見積りします。

確認日について

他社の商品名、日数、価格、出発日は、すべて2026年7月28日に各社の自社サイトで確認したものです。表の航空運賃は2026年7月26日、円換算レートは2026年7月27日の1ドル164円です。国境の状況、バクー〜トビリシ鉄道とその乗車条件、日本国旅券の査証免除条件、出発月別の運賃、東京〜バクーの乗継所要時間は2026年8月11日に再確認しました。旅行代金も航空運賃も国境の扱いも動きますので、ご検討の時点であらためてご確認ください。当社の料金表はツアーページに全段階を公開しています。

アゼルバイジャン単独の場合に何日必要かは、アゼルバイジャン旅行は何日必要かに日数ごとの範囲を書きました。

関係性の明示

当社(Birtour)はTBS及び番組制作委員会とは一切関係がなく、『VIVANT』のパッケージツアーを販売している旅行会社各社とも関係がありません。バクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社です。制作にも関与していません。このページに挙げた他社の商品名と価格は各社が自社サイトで公開している情報であり、当社はいずれの会社とも取引関係にも提携関係にもありません。

よくある質問
コーカサス3国周遊とアゼルバイジャン単独、どちらがいいですか。
コーカサスが初めてで全体像をつかみたい方には3国周遊のほうが向いています。ジョージアのカズベキやムツヘタ、アルメニアのゲガルド修道院やホルヴィラップに相当するものは、アゼルバイジャンにはありません。一方で、ナヒチェバン、ヒナルグ、ギャンジャ、あるいは『VIVANT』の撮影8地域という具体的な目的がある方には3国周遊では届きません。3国周遊がアゼルバイジャンに配分している日数は1日半から2日半で、その範囲で行けるのはバクー、ゴブスタン、シャマフ、シェキまでだからです。
コーカサス3国ツアーの相場はいくらですか。
2026年7月28日に各社の自社サイトで確認した時点で、9〜10日間・航空券込み・2名1室利用のお一人様料金は525,000円から798,000円でした。内訳は、ファイブスタークラブの9日間が525,000〜595,000円、ワールド航空サービスの9日間がエコノミー545,000円または575,000円、西遊旅行の10日間が678,000〜748,000円、ユーラシア旅行社の9日間が718,000〜798,000円です。同じ日数でこれだけ幅があるのは、添乗員同行かどうか、航空会社と座席クラス、ホテルのランクが違うためです。
コーカサス3国周遊でアゼルバイジャンには何日滞在しますか。
上記4商品では1日半から2日半です。9〜10日間のうち日本との往復で2日が確実に消え、残りを3か国で割るためです。いちばん厚いのが西遊旅行の10日間で、バクー、シャマフ、シェキまで入ります。ユーラシア旅行社の9日間はバクー中心に約1日半です。ユーラシア旅行社には16日間の商品もあり、そちらはアゼルバイジャンに4日ほど配分されますが、当社確認日の時点で申込可能な出発日はありませんでした。
2026年、アゼルバイジャンからジョージアへ陸路で越えられますか。
自動車道では越えられません。アゼルバイジャンの陸路国境は特別検疫体制のもとで旅客通行が停止しており、現在の期限は2026年10月1日午前6時です。外国人旅行者は空路で出入国します。唯一再開したのが鉄道で、バクー〜トビリシの夜行列車が2026年5月26日に6年ぶりに運行を再開しました。ただし乗車券を購入できるのはアゼルバイジャン国籍者と査証免除国籍の方に限られます。アゼルバイジャンとアルメニアのあいだは、手段を問わず双方向とも越えられません。
3国周遊で『VIVANT』の撮影地はどこまで回れますか。
アゼルバイジャンに2日半ある商品で、バクー、シャマフ、シェキの3地域です。1日半の商品ではバクーだけになります。残るスムガイト、グバ、ガバラ、ギャンジャ、ナヒチェバンには届きません。グバはバクーの北170km、ギャンジャは西へ360kmで往復に実質2日、ナヒチェバンは道路がなく国内線2区間と2泊が必要だからです。3か国を回る9〜10日間の行程からこの日数を出すことはできません。
コーカサス3国周遊は、なぜ必ずジョージアを間に挟むのですか。
アゼルバイジャンとアルメニアのあいだの国境が閉鎖されており、両国に外交関係がないためです。したがってジョージアが間に入るしかありません。当社が2026年7月28日に確認した範囲でも、日本で売られている3国周遊はすべてアゼルバイジャンから入り、ジョージアを経てアルメニアから出る順序でした。行程を組むうえでの意味は2つです。移動日が増えること、そしてアゼルバイジャンが行程の最初か最後にしか置けず、真ん中には来ないことです。
日本で売られている3国周遊は2026年のシルバーウィークに使えますか。
きれいには収まりません。2026年のシルバーウィークは9月19日(土)から23日(水)までの5連休で、5連休になるのは2015年以来です。当ページに挙げた6つの出発日のうち、この期間内に出発する設定はありませんでした。いちばん近いのが西遊旅行の9月12日発で、連休の後半に重なる形になります。出発日を自分で決められるのは個人手配の側の利点です。
日本の旅行会社ですが、3国商品のアゼルバイジャン区間だけ手配を頼めますか。
できます。当社はバクーで実際にツアーを催行している現地手配会社(DMC)であり、再販業者ではありません。送迎、日本語または英語のガイド、ホテル、国内線、入場料、各種許可を含む地上手配を、旅行会社様・ホールセラー様にネットレートでご提供しています。3国周遊のアゼルバイジャン部分を2日から4日に増やしたい、シェキまで足したいというご相談は実際に多くいただきます。想定される出発時期と人数をお知らせいただければ、それに合わせてお見積りします。
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