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Guide · how-to

『VIVANT』聖地巡礼の方法:個人で回れるロケ地と、回れない場所

how-to · 9 min read

By Emin Abdulalimov

『VIVANT』シーズン2の聖地巡礼は個人でも可能です。バクーと近郊は徒歩と地下鉄と配車アプリで回れ、西のシェキ方面も車を確保すれば現実的です。個人で難しいのは、国内線でしか行けないナヒチェバンと、季節によって4WDが要るヒナルグの山道です。このページでは、地域ごとの行き方、レンタカーの現実、写真の時間帯、宗教施設でのマナー、費用の考え方をまとめます。

『VIVANT』の聖地巡礼は、個人でできます。バクーとその近郊は徒歩と地下鉄と配車アプリで回れますし、シェキ方面も車さえ確保すれば難しくありません。個人で壁になるのは二つだけです。ナヒチェバンは国内線でしか行けず、ヒナルグへの山道は季節によって4WDが要ります。当社(Birtour)はバクーに拠点を置く現地手配会社として、車両とガイドの手配をお引き受けしています。

第2シーズンは2026年7月26日、TBS日曜劇場で放送が始まりました。初回の平均世帯視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。スポニチアネックス2026年7月27日報道)で、日曜劇場では異例の2クール連続放送と発表されています(Walkerplus、2026年4月7日)。アゼルバイジャンでの撮影は2025年8月から10月末まで。ロケ地巡りを考える人がこれから増える時期に、現地側から見た実際を書いておきます。

聖地巡礼はどこを回ることになりますか

撮影許可の取得とロジスティクスを担当したバクー・メディア・センターが撮影終了時に公表したのは、バクー、スムガイト、ギャンジャ、ナヒチェバン、シャマフ、ガバラ、シェキ、グバの8地域です。制作に関わった側から出ている一覧はこれだけで、個別の建物は挙げられていません。距離と必要日数の計算は撮影8地域の地図にまとめてあります。

個別の場所については、誰がそう言っているのかを確かめる必要があります。阪急交通社は公式ツアーのプレスリリース(2026年7月24日)で、シェキのキャラバンサライが告知動画に登場したとしています。同社系の旅行メディア「たびこふれ」(2026年7月17日)は予告映像にバクー旧市街が映ったと書き、旅行予約サイトのskyticket(2026年1月8日)は公開された撮影情報からシルヴァンシャー宮殿とキャンディケーン・マウンテンズを挙げました。Goal.com日本版(2026年7月26日)はバクーの地下鉄も撮影地として挙げています。放送後にどの場面がどこだったのかという各話単位の照合は、各話ロケ地の記録に譲ります。このページは、そこへ実際に行く方法の話です。

個人で回れますか。地域ごとの現実

8地域はいずれも個人で回れますが、手段が三つに分かれます。市内交通で済む場所、車が要る場所、飛行機しかない場所です。下の表は当社が団体と個人のお客様を実際に運行している経験からの整理で、距離の数字は繰り返しません。地図のページをご覧ください。

地域個人での行き方現実味
バクー徒歩と地下鉄、配車アプリ(Bolt、Uber、Yango)。地下鉄の乗り方は別ページに問題なく回れます
スムガイトバクーから配車アプリで往復できます半日で足ります
シャマフ西行きの幹線沿い。路線バスはあるものの、降車地点から見どころまでの足が別に要ります車があれば通り道です
ガバラ同じ西行きルート。宿は取りやすい地域です車が前提です
シェキバクーから長距離バスあり。片道4時間超で、着いてからの市内の足も必要です1泊前提で、個人でも可能です
ギャンジャ鉄道と都市間バスあり。駅から先は市内タクシーです個人でも可能。ただし遠いです
グバとヒナルググバまでは幹線。ヒナルグへはグバから乗合タクシーが出ています(1席15〜20マナト、2026年7月28日確認)夏は普通車でも。季節次第で4WD
ナヒチェバンバクーからの国内線のみ。往復2区間と2泊個人でも可能ですが、飛行機は避けられません

ナヒチェバンは飛び地で、本土から通じる道路がありません。国内線は約1時間15分です。ここだけは「頑張って運転する」という選択肢自体が存在しないので、日程に2泊を組み込めるかどうかで行くかを決めてください。まちの見どころはナヒチェバンのページにまとめています。

ヒナルグはグバから山道を60km上った先です。本線は舗装されており(2026年7月28日確認)、夏の乾いた条件なら普通車でも着きます。4WDが要るのは、季節の変わり目のぬかるみ、初雪、そして冬季です。ひとつ正確に書いておくと、ヒナルグそのものが撮影地だと公表した情報源はありません。8地域に入っているのはあくまでグバ地域です。それでもヒナルグまで上がる価値は、ドラマと関係なくあります。

レンタカーで回れますか

回れます。ただし条件を先に知っておいてください。都市間の幹線は舗装状態がよく、バクー市内の営業所には国際系と地元系の両方があります。一方で、夜間は無照明の区間が長く、山岳部では羊の群れが道路に出ます。速度取締りのカメラも多い。冬のガバラからシェキへ向かう区間は路面凍結があり、当社は12月から3月、この区間を夜間には走らせていません。

貸出条件、保険の範囲、日本の免許での運転可否の扱いは会社ごとに違います。予約前に書面で確認してください。ここを口頭確認で済ませたお客様の話を聞くたびに、同じことを申し上げています。

正直な答えはこうです。訪ねる先が1〜2地域なら、レンタカーは良い選択です。バクーを拠点にスムガイトやシャマフ、キャンディケーン・マウンテンズあたりまでなら、運転の負荷は日本の地方道と大きく変わりません。8地域を限られた日数で回るなら、話が変わります。西の腕だけで片道300kmを超え、交代要員のいない一人旅だと、シェキ往復だけで実質2日分の運転になります。運転をドライバーに任せれば、その時間はそのまま車窓と仮眠に変わります。

写真はどこで、いつ撮るのがよいですか

光で決まります。当社が撮影目的のお客様をご案内していて結果が出る時間帯はほぼ決まっており、旧市街は朝、縞模様の山は朝夕、フレイムタワーズは日没後です。場所ごとに書きます。

イチェリシェヘル(バクー旧市街):朝7時台です。日の出の20分後あたりから城壁に光が回り、9時までは路地にほとんど人がいません。「たびこふれ」が予告映像に映ったと紹介した城壁と石畳は、この時間帯がいちばん撮りやすい。シルヴァンシャー宮殿の中庭は、壁に影が落ちる朝夕の方が石の立体感が出ます。

フレイムタワーズ:日没の20〜30分後、ライトアップと空の残照が釣り合う短い時間帯を狙ってください。高台公園から旧市街とカスピ海を一枚に収められます。

シェキのキャラバンサライ:阪急交通社のリリースが告知動画に登場したとしている建物です。アーチの回廊は昼の高い光だと平板に写ります。朝の斜光で、回廊の奥行きが出ます。建物の来歴はキャラバンサライのページに。

キャンディケーン・マウンテンズ(ヒズィ地区):skyticketはバクーから車で1時間半ほどと紹介しています。赤白の縞は真昼の光だと色が飛び、朝夕の低い光で立体感が出ます。撮影のために停まるなら、路肩の広い場所を選んでください。幹線の交通は速いです。

ヒナルグ:村の全景は、着く手前の道路脇から撮れます。段状に重なる石の家は午後の光でも成立しますが、人物を撮るときは必ず一声かけてください。ここは人が5,000年住み続けてきた生活の場です。

宗教施設と世界遺産でのマナー

アゼルバイジャンは世俗的な国で、服装の決まりは緩やかです。それでも、礼拝中のモスク、係員つきで回る宮殿、人が住む村では、それぞれ守る線があります。聖地巡礼の行程で注意が要るのは、この4か所です。

シャマフのジュマ・モスク:743年創建の、現役の礼拝施設です。靴を脱ぎ、肩と膝を覆ってください。女性はスカーフを持参するのが確実です。礼拝の時間帯は撮影を控え、入口で中の様子をひと呼吸見てから入る。それで十分です。

シェキ・ハン宮殿:内部のフレスコ画は撮影が制限されており、見学は係員の同行つきで回ります。その場の指示が最優先です。宮殿とシェキの旧市街は2019年の世界遺産で、巡礼の有無にかかわらず混みます。朝一番の回が静かです。

ヒナルグ:屋根の上に上がらないでください。ある家の屋根は、上の家の庭です。ゲストハウスと食事にお金を落とすのが、村にとっていちばん歓迎される旅の形です。

空港:ファンサイトの「ドラマロケ地案内」は、第1話の空港内の場面をヘイダル・アリエフ国際空港と推定しており、ジャーナリストの佐々木正明氏もYahoo!ニュースの記事(2026年7月27日)で「恐らく」として同じ見立てを書いています。ただ、空港は撮影地である前に空港です。保安検査と係員の指示が最優先で、制限区域での撮影は求められたら止めてください。

費用はどれくらいみておけばよいですか

個人手配の費用は、航空券と、地方への足でほぼ決まります。バクー市内の滞在費は東京より安く、費用を大きく動かすのは車両の手配です。日数と人数で総額がどう動くかの内訳は費用のページにまとめてあり、ここでは繰り返しません。

比較の基準をひとつ挙げます。阪急交通社が販売するTBS公認の公式ツアーは6日間で1名279,000円から(同社プレスリリース2026年7月24日付、当社確認日2026年7月28日)。行程はバクー、シェキ、シャマフ、ゴブスタンで、8地域のうち3地域に届きます。Birtourの10日間ツアーは、バクー・メディア・センターが発表した8地域すべてを巡る唯一のツアーです。行程の中身はツアーのページに公開しています。

出発前に確認しておくこと

ビザ:日本国旅券をお持ちの方は、2026年7月1日から2027年7月1日まで、観光目的の入国に査証が不要です(当社確認日2026年7月28日)。条件と例外はビザのページにまとめています。

航空券:日本からの直行便はなく、乗り継ぎ1回で飛行時間はおよそ15〜17時間です。経由地の選び方は東京からバクーへの行き方に書きました。

治安:一人旅を含めた現地の実情は治安のページにまとめています。

日本語ガイド:手配できます。ただし常時待機の体制ではなく、予約ごとに確保を確認したうえでお引き受けしています。詳しくは日本語ガイドのページを。なお、当社へのお問い合わせに対する返信は、英語になる場合があります。

行程をご自身で組まれる方は、まず撮影8地域の地図で距離の全体像をつかんでください。放送を追いながら行き先を決めたい方は、各話ロケ地の記録が起点になります。

開示

当社(Birtour)はTBS及び番組制作委員会とは一切関係がなく、『VIVANT』のパッケージツアーを販売している旅行会社各社とも関係がありません。バクーに拠点を置くアゼルバイジャンの現地手配会社です。制作にも関与していません。このページの8地域は、撮影終了時のバクー・メディア・センターの発表(2025年11月15日のReport.azおよびTrend.azの報道)にもとづきます。個別の場所に関する記述は、本文中に記した各社・各媒体の発表や記事が出典で、いずれも2026年7月28日確認です。

Frequently asked
『VIVANT』の聖地巡礼は個人でできますか。
できます。バクー、スムガイト、シャマフ、ガバラ、シェキ、ギャンジャ、グバの7地域は陸路で回れ、市内は徒歩と地下鉄、地方は車を確保すれば個人でも現実的です。例外はナヒチェバンで、国内線の往復2区間と2泊が必要です。ヒナルグへの山道は夏の乾いた条件なら普通車でも走れますが、季節の変わり目と冬は4WDが要ります。
レンタカーでロケ地を回れますか。
回れます。都市間の幹線は舗装状態がよい一方、夜間は無照明の区間が長く、山岳部では羊の群れが道路に出ます。訪ねる先が1〜2地域ならレンタカーは良い選択です。限られた日数で多くの地域を回る場合は、運転をドライバーに任せる方が現実的だと当社は考えています。
聖地巡礼には何日必要ですか。
バクーとその近郊だけなら3日間、シャマフ、ガバラ、シェキの西側を加えるなら5〜6日間です。バクー・メディア・センターが公表した8地域すべてを回るには、ナヒチェバンの国内線2区間と2泊が動かせないため、10日間が最短になります。日数ごとに何が入るかは、当社の撮影8地域の地図のページに区間ごとの計算つきでまとめています。
日本語ガイドと一緒に回れますか。
手配できます。ただし日本語ガイドは常時待機している体制ではなく、予約ごとに確保を確認したうえでお引き受けしています。また、お問い合わせへの返信は英語になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。ガイドの体制と考え方は、日本語ガイドの案内ページで説明しています。
公式ツアーと個人手配はどちらがよいですか。
決まった日程で効率よく回りたい方には、阪急交通社が販売するTBS公認の公式ツアー(6日間、1名279,000円から。2026年7月24日付プレスリリース)という答えがあります。行程はバクー、シェキ、シャマフ、ゴブスタンです。放送を追いながら自分の足で回りたい方、8地域すべてに行きたい方は、個人手配か現地手配会社の利用が向いています。
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